【C# WebView2】PDFを表示した際の上部のメニューアイコンを一部非表示にする

Microsoft.Web.WebView2.WinForms.WebView2の以下の赤枠部分を非表示にする。

次のコードのように、非表示にしたいアイコンを複数指定可能。

webView.CoreWebView2.Settings.HiddenPdfToolbarItems =
Microsoft.Web.WebView2.Core.CoreWebView2PdfToolbarItems.ZoomOut /*縮小*/ |
Microsoft.Web.WebView2.Core.CoreWebView2PdfToolbarItems.ZoomIn /*拡大*/ |
Microsoft.Web.WebView2.Core.CoreWebView2PdfToolbarItems.FitPage /*幅に合わせる*/ |
Microsoft.Web.WebView2.Core.CoreWebView2PdfToolbarItems.Rotate /*回転*/ |
Microsoft.Web.WebView2.Core.CoreWebView2PdfToolbarItems.PageLayout /*ページ表示*/ |
Microsoft.Web.WebView2.Core.CoreWebView2PdfToolbarItems.Search /*検索*/ |
Microsoft.Web.WebView2.Core.CoreWebView2PdfToolbarItems.Save /*上書き保存*/ |
Microsoft.Web.WebView2.Core.CoreWebView2PdfToolbarItems.FullScreen /*PDF全画面表示を入力する*/ |
Microsoft.Web.WebView2.Core.CoreWebView2PdfToolbarItems.MoreSettings/*設定など*/;

【C#,VB.NET】.NET Framework 4.8から.NET6へコンバートする(try-convertを利用する)。その他コンバート後の注意点まとめ

try-convertというツールを利用して、以下の手順でコンバートする(Visual Studio 2022で作成した.NET Frramework4.8のWindowsフォームの前提)。

コンバート手順

※実行する前に全ファイルを別フォルダなどにコピーしてバックアップしておくこと!
 コンバートは自動でバックアップしてくれず、そのままプロジェクトが書き換えられるので注意!

    1. Windowsのスタートメニューから、Visual Studio2022(のフォルダの方)→x64 Native Tools Command Prompt for VS 2022をダブルクリックして起動
    2. 「dotnet tool install -g try-convert」を実行し、try-convertをインストールする。
      既にインストール済みの場合、「dotnet tool update -g try-convert」を実行し、try-convertを最新版にアップデートする(この記事を作成した際に利用したバージョンは、0.9.232202)
    3. 「cd c:\~(.slnファイルが保存されているパス)」で、.slnファイルが保存されているパスまで移動
    4. 「try-convert」を実行する
    5. しばらく待ち、「Conversion complete!」と表示されればコンバート完了!
    6. .slnファイルをダブルクリックし、Visual Studioを起動する
    7. ビルドを試すと、次のエラーが表示される。
      「エラー NETSDK1136 Windows フォームまたは WPF を使用しているとき、またはそのようなプロジェクトまたはパッケージを参照しているときには、ターゲット プラットフォームを Windows に設定する必要があります (通常は TargetFramework プロパティに ‘-windows’ を含めることによる)。」
    8. ソリューションエクスプローラーからプロジェクト名を右クリックし、プロパティをクリック。表示された画面の「アプリケーション」のターゲットOSが「(なし)」になっているので「Windows」を指定する。
      ターゲットフレームワークが「.NET 7.0」になっているので「.NET 6.0」を指定し、再度ビルドする。

これで、とりあえず.NET6としてコンバートが完了した。

以下の旧プロジェクトファイルが残るので、これらは削除してOK
「XXX.csproj.old(C#の場合)」「XXX.vbproj.old(VB.NETの場合)」

以下に、コンバート後に手修正した問題点を随時追記していく。

警告つぶし

「警告 CA1416 この呼び出しサイトはすべてのプラットフォームで到達可能です。’Font’ は ‘windows’ でのみサポートされています。」というような「CA1416」の警告が出た場合は、とりあえず以下のように警告をつぶすことができる。

C#

#pragma warning disable CA1416
    LabelText.Font = new System.Drawing.Font("Meiryo UI", 21.75F);
#pragma warning restore CA1416

VB.NET

#Disable Warning CA1416
    LabelText.Font = New System.Drawing.Font("Meiryo UI", 21.75F)
#Enable Warning CA1416 

上記のように#から始まるディレクティブを使って、警告がでないようにする。

フォームのデザインがおかしくなる

フォーム自体のフォントが「Yu Gothic UI, 9pt」になるので、これを「MS UI Gothic, 9pt」に変更すれば元のデザインのままになった。

Process.Startが実行時エラーになってしまう

.NET Framework4.8のときは、以下を実行すると既定のブラウザで指定したURLのページが表示されていた

System.Diagnostics.Process.Start("https://juraku-software.net");

しかし、.NET6だとこれを実行すると「System.ComponentModel.Win32Exception: ‘An error occurred trying to start process ‘https://juraku-software.net’ with working directory ‘C:\~\bin\Debug\net6.0-windows’. 指定されたファイルが見つかりません。’」というエラーになってしまう。

そのため、.NET 6では以下のように修正する。

C#

    var processStartInfo = new ProcessStartInfo
    {
        UseShellExecute = true,
        FileName = "https://juraku-software.net"
    };

    System.Diagnostics.Process.Start(processStartInfo);

VB.NET

    Dim processStartInfo As New ProcessStartInfo With {
        .UseShellExecute = True,
        .FileName = "https://juraku-software.net"
    }
    System.Diagnostics.Process.Start(processStartInfo)

こういう実行時エラーが一番怖い・・・挙動を変えないで欲しかった・・・

【C#】フォーム上の全てのLabelの文字色を変更するにはControlsをOfType

フォーム自身(this)のControlsの中から、OfTypeを利用してLabelのみを抜き出せばOK

foreach (Label label in this.Controls.OfType<Label>())
{
    label.ForeColor = Color.Red;
}

また、例えば対象のラベル名がlabel1~label5である場合、以下のように名前でFindすることもできる。

for (int i = 1; i <= 5; i++)
{
    Control label = this.Controls.Find("label" + i, true).FirstOrDefault();
    if (label is Label)
    {
        label.ForeColor = Color.Red;
    }
}

 

【C#】Math.Roundを利用して四捨五入する際にはMidpointRounding.AwayFromZeroを必ず指定する

まず、AwayFromZeroを指定しない場合の例を以下に記載した。
期待通りになる場合と、ならない場合があるので問題に気付きにくく、厄介!

? Math.Round(100.5)
100
? Math.Round(101.5)
102
? Math.Round(102.5)
102
? Math.Round(103.5)
104
? Math.Round(104.5)
104

以下のようにMidpointRounding.AwayFromZeroを指定すると期待した通りに四捨五入してくれる。

? Math.Round(100.5, MidpointRounding.AwayFromZero)
101
? Math.Round(101.5, MidpointRounding.AwayFromZero)
102
? Math.Round(102.5, MidpointRounding.AwayFromZero)
103
? Math.Round(103.5, MidpointRounding.AwayFromZero)
104
? Math.Round(104.5, MidpointRounding.AwayFromZero)
105 

【C#】オブジェクト グラフを Null にすることはできません。エラーが発生する

エラー内容

System.ArgumentNullException: オブジェクト グラフを Null にすることはできません。
パラメーター名:graph
   場所 System.Runtime.Serialization.Formatters.Binary.ObjectWriter.Serialize(Object graph, Header[] inHeaders, __BinaryWriter serWriter, Boolean fCheck)
   場所 System.Runtime.Serialization.Formatters.Binary.BinaryFormatter.Serialize(Stream serializationStream, Object graph, Header[] headers, Boolean fCheck)

原因

BinaryFormatterのSerialize()の第2引数に渡す値がnullだった。。。
エラーメッセージが分かりにくかったのでメモ。

 

【C#】Linqで同一名称のデータが何件あるかカウントする

次のようなSampleDataというクラスがあるとする。

public class SampleData
{
    public int Id;
    public string Name;
}

ここでは、SampleDataのNameが同一のデータが何件存在するかをカウントする。

var sampleDataList = new List();
sampleDataList.Add(new SampleData() { Id = 1, Name = "山田" });
sampleDataList.Add(new SampleData() { Id = 2, Name = "田中" });
sampleDataList.Add(new SampleData() { Id = 3, Name = "鈴木" });
sampleDataList.Add(new SampleData() { Id = 4, Name = "山田" });

foreach (var itemCount in sampleDataList.GroupBy(x => x.Name)
                                        .Select(x => new { Name = x.Key, Count = x.Count() }))
{
    Console.WriteLine($"{itemCount.Name} 件数:{itemCount.Count}");
}

実行結果

山田 件数:2
田中 件数:1
鈴木 件数:1

 

 

【C#】CheckBoxのチェックがダブルクリックしないとつかない

(たぶん、遭遇する機会はほとんどないと思う・・・)

WindowsFormに配置したCheckBoxが、シングルクリックしてもチェックがON/OFFにならず、ダブルクリックするとON/OFFできるという現象に遭遇。

原因は、このチェックボックスのMouseDownイベントが実装されていたため、そちらでイベントが処理されてCheckBoxのチェックが変わらなかった。
MouseDownイベントは使っていなかったので、削除したらチェックされるようになった。

 

【SignTool】”Error: SignerSign() failed.” (-2146869243/0x80096005)エラーが発生してコードサイニング証明書を付けることができない(SECTIGO/COMODO)

エラー内容

Done Adding Additional Store
SignTool Error: An unexpected internal error has occurred.
Error information: "Error: SignerSign() failed." (-2146869243/0x80096005)

エラーが出ないように修正したコマンド

"C:\Program Files (x86)\Windows Kits\10\bin\10.0.19041.0\x86\signtool.exe" sign /fd sha256 /f %証明書パス% /p %証明書パスワード% /tr http://timestamp.digicert.com /d %アプリ名% %EXEパス%

ポイント:http://timestamp.sectigo.com/rfc3161ではなく、http://timestamp.digicert.comとすればOK

(参考)証明書の検証コマンド

"C:\Program Files (x86)\Windows Kits\10\bin\10.0.19041.0\x86\signtool.exe" verify /pa "C:\temp\sample.exe"

実行結果

File: C:\temp\sample.exe
Index  Algorithm  Timestamp
========================================
0      sha256     RFC3161

Successfully verified: C:\temp\sample.exe

ポイント

【Visual Studio】フォームのデザイナを開くと「’子’ はこの親の子コントロールではありません。」エラーが発生する

継承元フォームを指定したフォームのデザイナを開いたところ、「’子’ はこの親の子コントロールではありません。」エラーが発生してデザインを変更することができない。

同じフォームを継承した別フォームは開ける。Visual Studioを再起動しても変わらず。

フォームの.Designer.csを開き、以下のような継承元に存在しているコントロールのSetChildIndexの行を削除してみたら、開くことができるようになった。

this.Controls.SetChildIndex(this.LabelTitle, 0);

なぜこうなったかの原因は不明・・・

 

 

【C#】AutoScrollが表示されているか確認する

フォームのAutoScrollを有効にしている場合に、実際にスクロールバーが表示されているかは以下のプロパティで取得できる

//右端のスクロールバーが表示されているか
Console.WriteLine(this.VerticalScroll.Visible);

//下のスクロールバーが表示されているか
Console.WriteLine(this.Horizo​​ntalScroll.Visible);